スーツを着た男性の写真

秋冬はやっぱりフランネルスーツがかっこいい。

今年も、フランネルの季節がやってきます。

 

秋冬になると、やっぱり一度は袖を通したくなるフランネル。

今回THE BESPOKEで仕立てたのは、約400gのしっかりとしたウェイトを持つ、チャコールグレーのフランネルスーツです。

フランネルならではの、柔らかなグレー

 

フランネルの魅力のひとつが、この独特な表情です。

生地の表面が細かく起毛しているため、一般的な梳毛のスーツ生地と比べると、光の反射が柔らかくなります。

同じチャコールグレーでも、カチッと硬い印象になりすぎず、どこか温かみのある見え方になる。

この少しぼんやりとした、柔らかな色の出方こそフランネルの良さだと思います。

 

そして今回の生地は約400g。

最近は軽い生地も増えていますが、ある程度ウェイトのあるフランネルには、やはり独特の雰囲気があります。

生地に厚みがあるからこそ、身体を包み込むような立体感が生まれ、着込んでいくことで少しずつ身体にも馴染んでいきます。

 

柔らかな生地には、柔らかな仕立てを

今回のスーツは、フランネルの持つ柔らかな表情を活かすことを意識して仕立てました。

肩まわりは丸く。

袖付けには、イタリア南部の伝統的なディテールである「マニカ・カミーチャ」を取り入れています。

日本では「雨降り袖」と呼ばれることもある仕様で、肩先を強く張らせるのではなく、首から肩、そして袖へと自然に繋がっていく柔らかなラインが特徴です。

 

スーツは、生地が変われば仕立ても変わります。

フランネルのように柔らかく厚みのある素材を、必要以上に細くシャープに作ってしまうと、せっかくの素材の良さが消えてしまうことがあります。

 

少しゆとりを持たせ、身体と生地の間に余白を作る。

その余白があることで、生地が自然に落ち、フランネルらしい柔らかさや色気が出てきます。

細く見せることだけが、スーツを美しく見せる方法ではありません。

 

生地に合わせて、どんな線を引くか。

そこも仕立ての面白さです。

タイドアップだけではない、フランネルの楽しみ方

グレーフランネルというと、白シャツにネクタイを合わせたクラシックなスタイルを思い浮かべる方も多いと思います。

もちろん、タイドアップして王道に着るのも格好いい。

一方で今回のように、少しカジュアルなシャツにスカーフを合わせ、ドレスダウンして着るのもおすすめです。

フランネルは表面に柔らかな素材感があるため、一般的なスーツ生地よりもカジュアルなアイテムとの馴染みが良く、着こなしの幅があります。

シャツを変える。

ネクタイを外す。

ニットを合わせる。

スカーフを巻く。

昔からある定番のグレーフランネルだからこそ、着方次第でいくらでも楽しめます。

そして個人的には、新品のときよりも、何度も着て少し身体に馴染んできた頃のフランネルが最高です。

少しずつ生地がこなれ、自分の身体に馴染んでいく。

その変化も含めて楽しんでいただきたい生地です。

 

秋冬だからこそ、フランネルを楽しむ

一年中着られる便利な生地もいいですが、洋服には「その季節にしか楽しめないもの」があります。

フランネルは、まさにそんな生地のひとつです。

秋冬にしか着られないからこそ、秋冬は思い切りフランネルを楽しむ。

季節が来るたびにクローゼットから取り出して、「今年もこれを着られる季節になったな」と思える。

そんなスーツが一着あるのも、粋ではないでしょうか。

 

THE BESPOKEでは、お客様一人ひとりの体型に合わせて型紙を起こし、生地の特徴やお好みのスタイルに合わせて一着ずつ仕立てています。

静岡でフランネルのオーダースーツ、秋冬のスーツをご検討の方は、ぜひ一度ご相談ください。

 

今年の秋冬も、思い切りフランネルを楽しみましょう。

皆様のご来店を心よりお待ちしております。