スーツを着た男性の写真

新作生地紹介|CARNET(カルネ) / SAPEURS 2.0(サプール2.0)

今回、THE BESPOKEに新しく加わった、少し特別な一冊。

 

CARNET(カルネ) / SAPEURS 2.0(サプール2.0)

 

スーツ生地としては、かなり大胆な色が揃ったコレクションです。

ブルー、グリーン、レッド、イエロー、オレンジ、パープル。

鮮やかな色から深みのある濃色、中間色まで幅広く揃い、「ここまで色があるのか」と思わせるほどの豊富なカラーパレット。

けれど、このバンチの面白さは、単純に「派手な色の生地」ということではありません。

 

その背景には、服を着ることそのものを楽しみ、自分自身の美意識を表現するひとつの文化があります。

「SAPE」という装いの文化

SAPEURSという名前の由来となっているのが、アフリカ・コンゴ共和国を中心に広がった「SAPE(サップ)」という独自の装いの文化。

そこに生きる人々の中でも、SAPEを実践する男性たちは「Sapeur(サプール)」と呼ばれています。

彼らのスタイルを語るうえで特徴的なのが、鮮やかな色彩を使ったスーツスタイル。

ブルーにレッド、グリーンにイエロー。

一見すると大胆な色の組み合わせでありながら、スーツそのものは非常に端正に仕立てられ、シャツ、タイ、シューズ、ハットなど細部まで含めて全身の装いを完成させる。

つまり、単に目立つ服を着るのではなく、

「どう装うか」そのものを楽しむ。

そして、自分が何を着るのかという選択を、自分自身の美意識として表現する。

それがSAPEという文化の大きな魅力です。

 

CARNETは、そんなSAPEの精神にある「エレガンス」と「遊び心」に着目し、現代のテーラリングへと落とし込んだコレクションとしてSapeursを展開しています。CARNET自身も、Sapeursをサルトリアルなエレガンスと創造性を組み合わせたコレクションとして紹介しています。

色を楽しむための生地SAPEURS 2.0を手に取って、まず目に入るのはやはり「色」です。

ネイビーやチャコールといったクラシックな定番色とは違い、仕立て上がったときの存在感を想像しながら選びたくなる色ばかり。

ただ、実際に生地を見てみると、単純に原色を並べただけではありません。

鮮やかな色の中にも濃淡があり、深みのある色から柔らかな中間色まで用意されている。

そのため、

「派手な色を着たい」

という方だけではなく、

「いつものネイビーやグレーから少し変えてみたい」

という方にも面白い選択肢になります。

例えば、深いグリーンや落ち着いたボルドーなら、スーツとしての品格を残しながら、定番色とは違う個性を出すことができます。

逆に、鮮やかなブルーやレッドを選べば、結婚式やパーティーなど、装うこと自体を楽しみたい場面にも非常に映える。

色を選ぶところから、オーダーが始まる。

SAPEURS 2.0は、そんな楽しさを感じさせてくれるバンチです。

100%ウールでありながら、しっかりとしたストレッチ性

そして、このコレクションは見た目だけではありません。

SAPEURS 2.0は100%バージンウール。

生地重量は約250g、148cm幅で、ウールの自然な風合いを持ちながら、縦横に伸縮するバイストレッチの仕様になっています。

ここが、この生地の面白いところ。

色やデザインだけを見ると「遊びのための生地」という印象を受けますが、実際には身体の動きに合わせて生地が伸縮するため、身体に沿わせたシルエットとも相性が良い。

タイトに仕立てたジャケットや、すっきりとしたトラウザーズなど、現代的なフィッティングにも取り入れやすい素材です。

オーダーでは、

「細身にしたいけれど、窮屈なのは嫌だ」

というご要望も少なくありません。

そういった場合にも、ストレッチ性を持つSAPEURS 2.0はひとつの選択肢になります。

もちろん、ストレッチがあるからといって、ただ細く仕立てれば良いわけではありません。

肩幅、胸まわり、アームホール、ウエスト、パンツの股上やワタリ。

どこにゆとりを残し、どこを削るのか。

そこは、身体の特徴と着用するシーンを見ながら決めていく。

生地の持つ機能性を活かしながら、仕立てでシルエットをつくる。

そこまで考えて初めて、この生地の良さが出てきます。

「派手な生地」を、どう仕立てるか

こういった色の生地は、仕立て方によって印象が大きく変わります。

例えば、肩をしっかり構築してクラシックなシルエットにすれば、色に遊びがあっても非常に端正なスーツになる。

反対に、軽い仕立てや柔らかな肩まわり、少しゆとりを持たせたパンツと合わせれば、イタリアらしい軽快な雰囲気にもなる。

つまり、

色が主役でありながら、仕立てによって表情を変えられる。

ここが、オーダーでこの生地を選ぶ面白さだと思います。

既製服では、最初から完成されたスタイルの中から選ぶことになります。

しかしオーダーなら、

生地の色を選ぶ。

シルエットを決める。

肩の構築を決める。

ラペル幅を決める。

ポケットの形を決める。

パンツの太さや裾幅を決める。

その一つひとつの選択によって、同じ生地でもまったく違う一着になります。

「自分が着たい色」を、自分のために仕立てる

スーツというと、どうしても「仕事で着るもの」「きちんと見せるためのもの」というイメージが先に来ます。

もちろん、それもスーツの大切な役割です。

でも、本来スーツはもっと自由に楽しんでもいい。

好きな色を選んで、

好きなシルエットに仕立てて、

自分らしく着こなす。

SAPEURS 2.0が教えてくれるのは、そんなスーツの楽しみ方です。

ネイビーでも、グリーンでも、レッドでもいい。

少し大胆な色を選んでみる。

それを、自分の身体に合わせて丁寧に仕立てる。

そうすることで、「派手な服」ではなく、

「自分だから着られる一着」

になっていく。

THE BESPOKEでは、生地選びからシルエット、細かなディテールまで、お客様一人ひとりの身体と着用シーンに合わせてご提案しています。

いつものスーツとは少し違うものを仕立てたい方。

色で遊んでみたい方。

人とは違う一着を、自分のために仕立てたい方。

SAPEURS 2.0は、そんな方にぜひ一度手に取っていただきたい一冊です。

遊びを極める。

その遊びを、仕立てによって品のある一着へ。

CARNET / SAPEURS 2.0。

ぜひ店頭で、実際の色と生地感をご覧ください。

皆様のご来店を心よりお待ちしております。