皆様こんにちは!!
本日はスーツの美しい着方についてご紹介していこうと思います!まずはジャケット編。
といっても・・・
スーツマナーや基本的な事については情報が溢れていますので、本日はあまり語られていない
とても簡単な事をするだけで、ジャケット姿がカッコよく美しく見える着方をご紹介したいと思います!!
まず、ジャケットは”肩で着る”といわれるように肩回りが自分にフィットしていることが大前提ですが
とても大切です。
ここまでは良く言われている事なのでご存知の方も多いと思います。
ですが、肩がフィットしているだけでは着心地の良さ(軽さ)は体感できません。
見た目を度外視にした場合、肩は大きく作ったほうが当たり前ですが着心地は良く感じるでしょう。
では何が一番着心地を良くする要因かと言うと”首に上襟が吸い付くこと”です。
人間の身体は構造上、頚椎に乗る重さは感じにくい(軽く感じる)という特徴があります。
ジャケットを美しくみせ、軽く感じさせるのに一番重要なのは首周りのフィット感、すなわち首に吸い付くように
作られているのかという事です。
首に上襟がしっかり吸い付き、首でジャケットをしっかり支え、固定させることで肩への重さが分散されて
着心地良く感じます。
これを業界では”ノボリ”と言います。
首にしっかりと上襟が吸い付き山のようにノボっているのか、ノボっていないのかはスーツの着心地を語る上で
欠かせません。
良い仕立てのスーツなのかを見分けるポイントでもあります。
では、どのような状態をどうすればよいかということを解説します。
ジャケットを着用した際に首周りが合っていない且つ、ただ着ているだけの方はこのように上襟が吸い付かず襟が抜けており、肩に重さが全て乗ってしまいます。
フロントからみると、上襟が首に沿わず後ろに逃げるような状態の為、ジャケット全体が後方に引かれ、胸が開き
ボタンを閉じると小さい訳ではないのに引かれシワがでてしまいます。これでは重く感じる上にスーツが小さく
見えたり、前丈も短くなる為、スーツバランスがおかしく見え、美しい着方とは言えません。
ではどのように着るか言うと、着用した際、ジャケットの上襟を首にしっかり沿わすように(乗せる感覚)
ジャケットを前にグッともってくるように意識して着る。これだけなんです(笑)
ですが、この動作は非常に大切です。こうして着用する事で首に吸い付き、上襟がノボルので軽く感じます。
フロントからみると、首に上襟が沿うことで前身の地の目が揃い、先程あった胸の開きや、ボタンを閉めた時のシワが
消え、美しくみえます。ボタンを開けて着用する際も同様です。
こんな簡単な事で着心地も見た目も美しく見えるようになるんです。
勿論、その他部位の影響や仕立ての善し悪しも関係してくるので、上襟が再度抜けてしまうことや
そもそも首に沿いづらい物もある為、一概にはいえませんが、これを意識して着ることで、着心地や見た目を
改善することはできると思います。
より身体にフィットしたスーツで実践することで効果は高まりますし、ホントに身体にあったジャケットは
自然にそうなるようになっています。
当店のスーツは全て一枚の生地をクセとりといわれるアイロンの熱処理でしっかりと曲げることで綺麗に首に吸い付き
着心地の良いスーツ作りを徹底しております。
是非、皆様実践してみてください!
次回はパンツ編になります。
お楽しみに!
THE BESPOKE 加藤