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「曲線が語る美」ショールカラータキシード

ショールカラーのタキシードは、その名の通り「ショール(肩掛け)」のように滑らかで丸みを帯びたデザインが特徴の襟型。

19世紀のイギリスで生まれ、当初は「ディナージャケット」に用いられたスタイルで、上流階級の紳士たちが自宅でのフォーマルな晩餐に着用するためにデザインされたものでした。
その後、20世紀に入りアメリカで広く普及し、ハリウッド黄金期のスターたちが愛用したことで、ショールカラーはエレガンスの代名詞となります。

 

ピークドラペルのように尖った襟ではなく、曲線で構成されたショールカラーは、威厳というよりも“優雅さ”を強調したスタイルで、ピークドラペルが権威や力強さを演出するのに対し、ショールカラーは柔らかく洗練された印象を与え、特に夜の社交場や格式あるパーティーにふさわしいとされています。

 

また、国柄によってこの襟型の扱われ方も異なり、ヨーロッパではピークドラペルが比較的主流で、特にビジネス的な要素を残す英国式タキシードではピークドラペルが重用される一方、アメリカではショールカラーのほうがより“パーティー仕様”として人気があり、よりリラックスしたムードの中でも品格を保てる装いとされています。

 

現代においても、ショールカラーのタキシードはクラシックな美しさを求める方に大変オススメです。
フォーマルでありながら、どこか艶っぽさを感じさせてくれます。

 

よくオーダーの際、ショールカラーとピークドラペルどちらの方がフォーマルですか?という質問をお受けしますが、どちらも格式高い、クラシックなディテールですので、お好みでお選びいただければと思います。

 

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